広報誌『さわらび』の名前は、有名な

いはばしる たるみの上の さわらびの

もえいづる 春になりにけるかも

という万葉集巻の第8の巻首「春の雑歌」から採ったものです。

第5代会長の故小野隆祥さんが「さわらび」第5号に解説を載せられていたので要約しますと、

「さわらび」は、やさしさを感じさせる言葉ですが、昔から「早蕨」と書いていることから、「さわらび」は、若々しく、すくすくと伸びていく生命力を感じさせてくれます。
「さわらび」という言葉が、子どもたちがすくすくと成長して欲しいと願う私たちの気持ちにぴったりしていて、一喜一憂しながらの毎日にあっても、希望や勇気を与えてくれるように感じる。

とおっしゃっています。

広報誌『さわらび』は、1965(昭和40)年に候補となる名称を会員に公募して決定したもので、『しゃくなげ』『わらび』『さざんか』『不来方』『さわらび』の5つに候補が絞られた中から、役員会で選定し、その年の12月に第1号が発行されたものです。

『さわらび』を広報誌の名称候補としてご提案されたのは、当時の「しいのみ学園」の菊池園長さんでした。